ネット通販詐欺サイトを見分けるガイドライン
ネット通販詐欺はまだ横行している
年度 2015 2016 2017 2018 相談件数 251,161 252,193 233,789 145,042(前年同期 163,421) ※国民生活センターホームページ『相談事例・判例』のうち「各種相談の件数や傾向」の「インターネット通販」より
※ページはこちら
インターネットやスマホの普及期ほどの増加率ではないものの、件数ベースでは横ばい。
[問題] 詐欺サイトの特徴、何個分かりますか?
[解答]
詐欺サイトによくある特徴一覧(上記含)
見た目に分かりやすい特徴
- 格安ドメインを使っている
- 「激安」系の表記が多い
- 割引率が異様に高く、市場最安値より相当安い
- 大手ショッピングモール独自のサービス名称が入っている(例えば「あす楽」や「あすつく」)
- 中国語フォントが混ざっている
- サイト内での店舗名がページや箇所により異なる
- 取扱カテゴリの種類がとても多い
- 支払い方法が銀行振込のみ
- かつ、振込先の名義が個人名
- 日本語が所々おかしい
- 住所が実際には存在しない(かつ表記住所は一等地であることが多い)
- 特定店舗限定のオリジナル商品を掲載している
- ブランド物の取扱が多い、やたら「正規」と謳う
- 人気で、その時どこかしこで品切れの商品の在庫がたくさんある
少しテクニカルな特徴
- インターフェイスに一貫性が無い
- サーバーの応答が遅い
- HTMLソースを見ると日本語以外の文字がある
- カレンダーや買い物かごなどのシステム部分に、よく見るとバグがある
実際に見つけた詐欺サイトでの実例
私が見つけた詐欺サイトの画像で見てみましょう。ちなみにこのサイトは既に関係各所に通報済みです。 楽天市場の色々な店舗のデータを収集しまとめた詐欺サイトでした。
支払い方法が銀行振込のみ
典型的な取り込み詐欺のネットショップです。
ボタンなどのパーツのフォントが中文寄り
フォントに違和感を覚えます。
買い物かごや検索周りのシステム応答が遅い
ボタンを押してから、5〜10秒程度待たされます。安いサーバーやシステムを使っているからと思われる。
HTMLソース内に中国語が混じっている
ブラウザ上では表示されない、コメントアウトタグに入っています。
取扱カテゴリが異常に多い
画像はごく一部。実サイトではこの3倍以上。単純に楽天市場の全カテゴリをパクったものと思われる。
実在店舗のオリジナル商品を掲載している
画像には店舗名も入っていた。
日本語がおかしい
ここまで揃い踏みで、完全にダウト
おわりに
他、また詐欺サイトを見つけたらアップデートするかもしれません。 とにかく怪しいサイトを見つけたら近寄らないのが吉です。